Closed Circle様によるダウンロード形式の同人ゲーム。

招待状にHPが、鍵にシリアルコードがついていて、招待状と鍵を見ながらダウンロードしていく過程は雰囲気が出てました。好き。
タイトルの通り、秘密結社に招かれた主人公(名前入力あり)は、提示された謎に挑んでいきます。
謎は3つ。『月曜日だった少女』『ツァリーツァ、孤島、研究所にて』『消えるジャック•ザ•リパー』です。
特定の選択肢を選ばないと最後に辿り着けないようになっており、選択肢によっては失敗とみなされ、ゲームオーバーになる場合もあります。ただ、ゲームオーバーになっても、その後ヒントが出てくるので、それを参考にエンディングまで進めていく仕様。
なのですが、私はヒントの意味もよくわかってなかったため、総当たりで攻略しました。頭が硬い。
時代も場所も様々な3つの物語ですが、核となる部分には繋がりがあり、それらが明かされていく過程はとても楽しかったです。また、ノベルゲームならではのギミックもあり、招待状もゲームに関わってきたので、とても凝ってるな〜と感じました。
前作『クラウンワークス虚実概論』との繋がりも要所要所で示唆されており、前作をやった方がより楽しめたのかな…という印象。クラウンワークスについては未プレイなのですが、購入済みなので、その内やって、どのような繋がりがあるか確認したいですね。
内容を含めた感想は以下より。ネタバレ注意です。
『月曜日だった少女』
少女、ツマシナリザの告白。学園を舞台とした殺人事件と、少女2人の出逢いと別れを描く。メインとなるリザとヨルの関係もさることながら、ソノムラやイスルギといったキャラクターも個性的で良かった。
ただ、殺されたのが大体モブキャラだったので、あまり感情移入が出来なかったのと、(『月曜日だった少女』の物語上における)ヨルの正体について予測出来てしまったのは残念。
それでも、話は短いながらまとまっており、面白くてどんどん読み進めてしまうほど。
また、本作に関わりのある7つの大罪についてはいろいろ調べていたこともあって(サーヴァンプの影響)、自分の知識も交えながら読むことが出来た。読み終わった後で改めて思うけど、事前知識は大事だな〜と。
ところで、イスルギきゅんがドストライクです。小さいのに口が悪い(でも悪い子じゃない)男の子は可愛い。
『ツァリーツァ、孤島、研究所にて』
閉ざされた孤島で研究をする3人の女性の話。3人と書いたが、こちらも2人の少女の出逢いと別れが物語のメインとなり、少女2人の別れのシーンのスチルは、とても印象に残ってる。ツァリーツァが海面を割るスチルも好き。
が、細菌諸々の知識が乏しいために、物語が急展開を迎えるまでは、読んでいても右から左へ流れるだけでした。知識があれば、もっとのめり込んで読めたのかな…と思うので、本当に事前知識は大事ですね…。
『消えるジャック•ザ•リパー』
伯爵と医学生(医者)と牧師の3人がこの舞台の主たる登場人物たちであり、彼らの物語を交えながら、かの有名な事件の真相にせまる物語。ツァリーツァで出てきた結晶病はここでも出てきており、恐らく結晶病発見のきっかけとなったのが、この物語。謎の多いまま終わった伯爵だったが、クラウンワークスをやれば、少しはその謎に迫れるのか…?と思う描写がところどころあった。(後述の『不連続千夜一夜』も含めて)
結末はあんなことになってしまったが、最後の回想を見て、確かに友誼を結んだ日々があったと思うとなんだか切なくなるなぁ。
ところで伯爵は性別不詳?それとも男の子?女の子?
『不連続千夜一夜』
解答編ともいうべき章。今までの『月曜日だった少女』『ツァリーツァ、孤島、研究所にて』『消えるジャック•ザ•リパー』の3つの物語について、語られながらも明かされていなかった部分を絡ませながら、秘密結社の秘密、何故主人公に招待状が送られてきたのかという謎にも迫る。恐らく1番重要な謎については、ノベルゲームだから出来ることだよな…て脱帽してしまった。
最後までやるとわかるが、ヒロインは千子さん。とても可愛い。
『月曜日だった少女』とこちらが1番攻略が難しかった。まさかイスルギきゅんじゃなくて、ソノムラさんを選ばなきゃいけなかったとは思ってもなかったんだよな。いや、どう見ても正答はソノムラさんだと思うんだけど、性癖に素直でありたい。
これでクリアなのかなと思うけど、よくわからない。ただ電話のパスワードは、まだわかってない。
煩悩丸出しのツイッター感想。
イスルギきゅん…………。
ところで、土曜日の余波を受けたイスルギきゅんは、(治ったかもしれないにせよ)結晶病に罹患したってことなんですかね?