杜若

杜若

親友求めて三千里

真性終末症候群



物語★★★★☆
人物★★★★★
音楽★★★☆☆
演出★★★★☆
親友★★★★★






フリーゲーム。おすすめ同人紹介様による同人ゲーム•オブ・ザ•イヤーの配信を見て、親友キャラが気になったので、プレイしてみました。
ルートはなし。1つの世界の終末と、終末を迎える5人の少年少女のお話。スチルは多く、200枚くらい?すごい。背景がとにかく綺麗です。
主人公である睦月と幼馴染の少女彼方がメインの話となりますが、彼らだけでなく他のキャラにもしっかりと掘り下げがあります。親友である浅一と後輩の有子のカップリングもあり。
序盤は何気ない日常の描写。中盤より世界の秘密や登場人物の掘り下げ、終末に対しそれぞれがどのように向き合うか、描かれています。
その中心にいるのが主人公睦月と幼馴染の彼方。この2人を中心に物語が始まり、終わりを迎えていくのですが、終盤の睦月と彼方のやり取りが本当にいいです。詳しくは見て欲しいなぁと思うのですが、
最後2人が「さようなら」「またな」と別れるシーンがグッときます…。
また睦月と親友である浅一は対照的な存在になっており、この2人についても心理描写がしっかり描かれていました。クリア後に見ることが出来るあとがきには浅一はもう1人の主人公とのこと。睦月と浅一が拳を合わせるスチルが好きです。最高。浅一については有子ちゃんとのやり取りも好きです。幸せになって欲しい。
良くなかった点というか、個人的にはいきなり始まるバトル描写とか、世界の構造の説明とかはちょっと追いつけない時がありました。が、全部通してみるとそんなに難しい話でもないので、私の理解力の問題もあると思います…。難しい単語が出てくると拒否反応は出る。






以下よりがっつりネタバレありで、諸々語ってます。



































序盤では、軽薄そうな人間として登場した浅一ですけれど、蓋を開けてみると……。
主人公が、特殊な生い立ちを持つキャラなのに対し、浅一はどこまでも普通なんですよね…。あとがきでも言われていましたが。
睦月が自分の意思がはっきりしている上、一度決めたことは、誰に何を言われても曲げないのに対し、浅一は周囲の様子を常に伺ってそれに合わせて生きている。だからこそ浅一は現実世界であんなことになっちゃったわけですが。
作中では互いに欠けたものを補う存在だと言われていました。
互いに欠けたものを補う存在……!!!
睦月と浅一は終盤でそれぞれの道へと進んでいくのですが、その別れのシーンの!スチルが!!
互いに拳を合わせて別れるなんて親友最高じゃんね〜〜〜。うまく言葉に出来ない。
2人はもうきっと再会することもないだろうけど、いつかの記憶を糧に前に進めるようになるといいなぁ。浅一が。
浅一については未来のシーンもちょっと描かれているので、有子ちゃんと再会した後がめちゃくちゃ気になります。
取り敢えず嘘ついたことは怒られそう。でもちゃんと浅一のことを必要としてくれるだろうから、それは浅一にとって救いだなぁ、と思う。
クソデカ感情については星野彼方ちゃんが圧倒的すぎるんですけどね、本作。名前からしてしんどい彼方ちゃん。ていうか遥ちゃんも彼方ちゃんも遠くを示す名前で、それは誰にとっての距離なんだろうなぁ。終わった後だと彼方ちゃん、遥ちゃんから見た睦月への距離だと思うけど…。2人とも睦月の背中を見ていたからなぁ。
彼方ちゃんについては管理者権限を最初に奪った経緯が気になるけど、それは語られず。ループには詩乃から力を奪った出来事は入っていないから
何かがきっかけで詩乃から力を奪い、睦月が旅立つ→睦月のために無限ループを繰り返しているのかなぁ。しんどい。
でも最期に何も知らない睦月に出会い、看取ってもらったことは彼方ちゃんにとっての救いだったのかなと思う。
EDは感動しました。



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立花/りつか

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