Deep one感想

音楽・演出
発売前に不穏な様子は見せていましたが、演出と相まって好きな曲が何曲もある。音楽あってこその演出、演出あってこその音楽だと思うのでそこがしっかり噛み合っていてよかった。

物語
大筋は面白かった。最も自分の感性にあまり自信がある方ではないが。
勿論疑問伝説もある。例えば主人公が休学届けに学校へ行くシーン。このシーンはバッドエンドも存在するため、一体何をやってんだと思わざるえない。マンションが襲われて脱出した後の主人公の心情も理解出来ない。いや、どうしようもないのはわかるが警察に任せようでいいのか！？と思ってしまう。もう少し無難に表現出来なかったのか。
また本作で問題になったのはエロの少なさと分割。とはいえ個人的には分割は気にならなかった。騒がれていたのでどれくらい中途半端なのかと思ったが、物語としてはしっかり区切りを見せてくれたので満足。
ただ、エロの少なさについては初めから明記すべきと思う。また某キャラについては陵辱をにおわせるシーンはあるのに陵辱シーンがないのは残念。せっかく18禁のゲームなんだからそこは描いてくれよ…と思ってしまう。

人物
主人公のキャラについてもちょっと甘すぎでは？て思ってしまうが、それを怒ってくれるカスミちゃんが居たのでバランス的には悪くはなかった。カスミについては初め興味なかったが、物語を読み進めて好きになれたな。逆に柚原の評価が少し下がってしまった。単純に私の苦手な属性だった故である。
本作のメインヒロインである九花については幸せになって欲しいとただただ願うばかり。メインヒロインの名に恥じぬ活躍だった。また敵役についてもしっかり掘り下げられていたため、好きになれた。が、一部ほとんど登場しないのに、あるキャラに関しての重要な要素となるキャラがおり、掘り下げ不足が見られたのが残念。そこは大事なところだろう。

親友
活躍としてはそんなになかった。しかし、山ゲンについては主人公たちの日常が変化するきっかけを作り、莢貴については次回作のフラグを投げた。
個人的に莢貴のキャラが好きだ。お調子者なのに裏では…というキャラが好きなので個人的に刺さった。めちゃくちゃ刺さった。



全体的に不満もあるが楽しかった本作。続編も絶対買うので必ず出して欲しい。続編が出るかどうか現段階では不安もあるが…どうなるのだろうか。